校長あいさつ  第37代校長 佐藤 驪g


             はじめに

 

  この度,伝統ある広島県立広島国泰寺高等学校長に就任いたしました佐藤隆吉(さとうりゅうきち)でございます。全身全霊をかけ,本校の生徒の為頑張りますので,どうぞよろしくお願い致します。

 

  本校は,明治7年(1874年)に開学した官立広島外国語学校を前身とし,明治10年に広島県で最初の旧制中学校である広島県中学校として出発し,「質実剛健」,「礼節気品」,「自治協同」を校訓に,文武両道の剛毅な校風のもと,多くの優秀な人材を輩出してまいりました。


 卒業生の中からは,農林・大蔵大臣の早速整爾氏,文部・商工大臣の川崎卓吉氏,内務大臣の末次信正氏,大蔵・法務大臣の賀屋興宣氏,文部・厚生大臣・衆議院議長の灘尾弘吉氏,自治大臣の永山忠則氏,労働大臣の大久保武雄氏など歴史を動かすリーダーが陸続と輩出され,また,文学者の鈴木三重吉氏,囲碁家の瀬越憲作氏,アムステルダムオリンピック三段跳金メダリストの織田幹雄氏,ディザィナーの三宅一生氏など,各界各層にわたって人材輩出の伝統は現在も滔々と受け継がれています。

 さて,現在の社会は,グローバル化や情報化が進み,様々な課題が益々変化・複雑化・高度化し,先を見通すことが難しい状況となってきております。このような先行き不透明な社会においては,学校で学んだ知識や技能を単純に当てはめて解決できる課題は少なくなると言われています。そうした社会に乗り出していく生徒には,自ら深く考え,知識や情報を統合して新しい価値を創造する力や,様々な文化を持った方々と様々な場面でコミュニケーションを取り,協働・協調できる人材にならなければなりません。

 

こうした人材を育成するため,本校では,「旧制広島一中以来の人間教育の伝統を受け継ぎ,社会の至宝となるべき有為の人材を育成する。」をミッションとし,何よりも幅の広い人材の育成を目指すこととし,教養の獲得を第一に掲げております。そのためには,「何事にも疑いの目を持ち,自ら追究すること」,進学や就職に必要な教科・科目のみを勉強するだけではなく,芸術鑑賞,スポーツ観戦など,「一見無駄と思われることにも一生懸命取り組むこと」,「獲得した知識を社会に還元すること」を生徒に課しております。また,文武両道のもと,様々な経験を積むことにより,やり抜く力,集中力といった非認知能力も共に鍛えてほしいと願っております。


 本校は,これまでの輝かしい歴史と伝統を礎に,新しい時代を担う幅の広い人材の育成をめざし,教職員一同,全力で取り組み,広島国泰寺高校で学んでよかったと生徒から言われる学校を作ってまいります。